獄中日記

まだ捕まってません

7月の課題図書

7月の課題図書を読み終わった。

 

新選組血風録 (角川文庫)

新選組血風録 (角川文庫)

 

 

15編から成る短編集で、内容についてはタイトルの印象を裏切らないものです。

実は司馬遼太郎作品を読むのは初めてで、どんなもんじゃろくらいの心境で読みました。大変読みやすい文章で、なるほど大作家って感じです。やるじゃん。

内容としては全体を通して命が軽く、斬るし斬られるし腹を切る。死んでく頻度レベルだとオーバーロードより死んでる気がする。

お気に入りの短編は「虎徹」「菊一文字」。もしかして刀剣とか好きなのか俺?まあオトコノコはみんな刀好きでしょ。違いますか?

当然結構出番のある沖田さんの名前が見える度に微妙にアルトリア顔がチラつく自分にショックを受けた以外は満足です。

 

それはさておき、司馬史観にコメントしたがる人はいるのだろうなあという感じがするし、それでなくともこれを歴史的事実だと思っている人がキツいみたいなのはある程度専門性を持っている人ならあるのかもなあという感情を抱いた。

ちょっと前に盗作か~?みたいな話題と一緒に小説に出典や引用、参考資料をどの程度示すべきかみたいな話があり、俺は小説には不要でしょうという立場(もちろんより深く知りたい読者のために示すことに問題があるとは思わない)なんだけど、この本を読みながらその話を思い出してしまった。

 

来月はSFです。来月って今月なんだよな。来月って何?